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睡眠薬中毒 効かなくなってもやめられない 内海聡著

睡眠薬中毒 効かなくなってもやめられない 内海聡

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実のところ、私は睡眠薬を服用したことがない。布団に入ってすぐに寝てしまう、悩みはないのかと言われれば、悩みがそこいらじゅうにあるのだけれど、老後のこともあるし。
でも、布団に入ると多分5分とせずに寝てしまう。
本を読んでいて、ふと思った。
私の古い友人は眠れないんだと睡眠薬を常用している。人間なんて、どんなに頑張っても置き続けることはできないんだから、飲まなくてもいいんではというと怒られる。
ふと、気づいたのは、彼は「眠れない」のではなく、「起きていたくない」んではないか。
起きていると、いろんなものが見えてくる、あれこれ考えなければならない。もう、そういうの嫌なんだ。そういうこと、考えずに時間をすごしたいんだ、一日をやり過ごしたいんだということではないか。
睡眠薬の眠りは気絶と同じで、脳や体を休める仕組みではない。そんな形で寝ても、休まらないよ、だから、睡眠薬を使った眠りは意味がないよ、という言葉が彼に全く伝わらないのは、自分は「起きていたくない」だけである、だから、眠りの質なんか関係ないんだよ、ということかもしれない。