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「砂族」 白石かずこ

「砂族」 白石かずこ

残念ながら、書肆山田内にて検索してみたけれど出てこなかった。1982年は古すぎるのだろう。私が読んだのは、高校生、もしくは、卒業してすぐのこと。いまはなき駸々堂にて購入した。レコードにジャケ書いというのがある。私は当時、予備知識なして、装丁にひかれて買った。
いま、本棚から取りだして、その頃のことを思いだす。そして、あぁ、自分にも確かにそういう時代があったのだと驚くのだ。
砂族の心地良さは、その砂漠にある。私は水と森の文化圏によって成り立つ。水のイメージから砂漠は遠い。だけれど、こうも考えるのだ。
砂漠もはるかに時代を遡れば、水の豊かな森林であったという、つまり、砂漠は私の未来である。
からからに乾ききって、砂塵となすを思うのだ。